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◆『ベンシャーン展 線の魔術師』


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ここ2~3日 本当に寒い日が続きます。
最高気温が10℃を切って 風が冷たい・・・・
でも 夜ウオーキングすると漆黒の空が澄んでいて綺麗です。
星や月が鮮やか!

今庭で鮮やかなのは メギです。
小さな葉っぱをいっぱいつけて 真っ赤に染まっています。
棘がいっぱいあって なんだか触るのが怖いけれど綺麗な色合いで目を引きます。
後ろのラベンダーのグレーが引き立て役です。


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この前まで綺麗だったホスタもとうとう茶色に変身してきました。
緑から黄緑・・・黄色から茶色へ・・・
1年を通して こんなにいろんな色に変身してくれると嬉しいですね。



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昨日 伊丹市立美術館で開催されている
『ベンシャーン展 線の魔術師 』にようやく行ってきました。
家から車で20分もあれば行けるのに 忙しくてなかなか・・・(大汗)

でも・・・行ってよかった!

紙にインクで書かれた白と黒の画面に
 こんなに感動するとは自分でも思っていませんでした。

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ベン・シャーン(1898-1969)は
帝政ロシア領(現リトアニア)のユダヤ人家庭に生まれましたが 
8歳の時に家族とともにニューヨークへ移住。
ブルックリンのユダヤ人街での貧しい生活の中 
石版画工房で働きながら美術を学び
そこで習得した線と文字による表現が彼の原点となったそうです。


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ごく初期の油絵から始まって・・・
フランスのマティスやルオーの影響が見られる作品でしたが・・・
フランス美術が自分には無関係なものだと気が付き 
30歳を過ぎてシャーンは描くべきものがはっきりしてきます。
ここではっきりとフランス美術に決別できるのが凄いな~・・と思いましたが
紙にインクで描くドローイングの作品を発表していきます。

上の作品はビキニ環礁での水爆実験で日本の漁船が被爆した「第五福竜丸事件」を
モチーフにした「Luky Dragon」(ラッキードラゴン)シリーズの1点で
被曝した船長久保山さんが子供を抱いている習作です。
わが子を愛しむようにしっかり抱きしめる父親の愛情や悲しみが伝わってきます。
このシリーズは震えるような線で描かれていますが
毛がまばらになった細い筆を使って描いたそうです。

 

◆『ベンシャーン展 線の魔術師』_e0154682_22550536.jpg

『思案する男』

世界の著名人の似顔絵もありましたが
特徴を捉えながら独特の描線のタッチで 
存在感があって本人以上に「らしく」描かれていて・・・
それが 『線の魔術師』と言われる所以でしょうか・・・見飽きないです!

描くものに対する優しいまなざしが感じられる反面
ユダヤ人に対する迫害やニューヨークの下町での生活体験から
社会への痛烈なメッセージも感じられる・・・ホント、見応えのある展覧会でした。
1本の線でこんなに豊かに表現できるのか・・・と 作品にくぎ付けでした!


◆『ベンシャーン展 線の魔術師』_e0154682_22545354.jpg


会場にあるパンフレット・・・
A4サイズですが開くと 右のようににポスターになります。
嬉しい~~
フレームに入れて壁に飾ろう!


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会場の伊丹市立美術館には 14~5年前に『泉 茂展』を観に来たのが最初でしたが
毎年 個性的で面白い企画展が開催されています。
建物が蔵のような雰囲気で こじんまりしていますが
今回も300点近い作品が展示されていて結構ゆったりと観れます。
大都市以外の一つの市が美術館を維持運営するのは大変なことだと思うのですが・・・
(我が豊中市には公的な美術館が一つもなくほんと悲しい・・・)
頑張ってほしいと期待する美術館の一つです。


今年最後に観る美術館の展覧会で
『ベンシャーン』が見れて本当によかった!
また一人 好きな画家が増えました!



・・でも
絶対図録が欲しかったんですが 完売で・・・・ショック!
まあ こんなに会期の最後だから仕方ないですね(悲)


12月23日まで開催されています。
・・・って あと二日ですが・・・


伊丹市立美術館
伊丹市宮ノ前2-5-20
Tel 072-772-7447
駐車場がありませんが美術館の地下の 宮ノ前駐車場が便利です。








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by soleil-gardener | 2013-12-21 23:20 | ★美術館の展覧会 | Comments(0)
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