カテゴリ:★美術館の展覧会( 39 )

◆『井上勝彦油彩画展』・・・不思議な世界

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ちょうど2年前でした・・・
やっぱりあの日も暑いからと 梅田の阪急百貨店に涼みに(笑)行った時
素敵な作品と素敵な文章 ・・・そして素敵な画家ご夫妻に出合いました。

井上勝彦画伯の展覧会でした。

その時 気さくにお話しして下さった奥様から
先日 展覧会の案内状を送っていただきました。

井上画伯の絵は 本当に不思議な肌合いで私は引き込まれてしまうのですが
絵も描かれるアーテイストの友人 Hさんを誘って行ってきました。


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前回から2年 新作がたくさんありました。
写真ではうまく映っていませんが会場は落ち着いた雰囲気で
前回に増して井上画伯の不思議な世界が広がっていました。


一番奥 中央の作品は キャンバスに絵の具を塗り重ね・・・
でも大理石のような・・・微妙な色合いの質感
その上に裸婦が線描きされています。
まるで画面全体が女性の肌のようで なめらかだったり陰影があったり・・
その上を柔らかな円が走る・・・面白い!
周りの絵のバックが暗い色彩でまとめられている中で
この1点は印象的でした。

こげ茶の木製の額は 大工さんと一緒に絵に合わせて作られたそうです。
とても雰囲気のある作品でした。



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この「アゲハ蝶」は案内状に掲載されている作品です。

黒いアゲハ蝶を描きたいと ご夫妻で網をもって採りに行かれたそうです。
3羽ほど見つけて 大~きな籠に入れて飼ってスケッチされて・・
でもある朝 籠の中に蝶はいなくて 窓のそばに千切れた羽根が落ちていて
蝶は死んでいたそうです。
大きな羽根だから籠から出ないと思っていたけれど
蝶は少しの隙間からでも羽根を畳んで出て行こうとするんだそうです。
そんなことを知らずに 可哀想なことをしました・・・と
しんみりと画伯は語られていました。

絵の中のアゲハは ふんわりと不思議な世界を飛んでいます。


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井上画伯を紹介するコーナーが入り口にあります。
2年前 このコーナーに書かれた文章を読んで
とても勇気づけられたことを思い出しました。

・・・こんな文章でした・・・

『絵画を始める誰もがまず上手に描きたいと考えます。
そして練習を重ねてある程度描けるようになってから周りを見渡すと
世間には上手に描ける人が大勢いることに気がつきます。
そこから作家は他の作家の作品と違うオリジナリティを求めて
試行錯誤を繰り返しながら自分の作品に辿り着くのだと思います。
私がいろんな作品を拝見して感じますのもそのあたりのことで
上手に描くことと同等、もしくはそれ以上に重要なことは
作品が鑑賞者に与える迫力ではないでしょうか。
その迫力は作品のテーマや技法、表現力などに
作家の個性が盛り込まれることによって一層強くなり、
鑑賞者を魅了していくものと思われます。』



あれから2年経って 私はどれだけ成長したのだろうか・・・
自分の作品に辿り着くこともできず 試行錯誤の繰り返し・・

でも・・・
この文章を読むと 基礎力のない私でも 
いつか辿り着ける気が なぜかしてきます。
それは「迫力」というフレーズ・・・でしょうか・・



会場はお客さまも多くお忙しい中 
ご夫妻といろんなお話ができて楽しいひと時でした。 

時間も忘れて2時間ほど会場にいたでしょうか・・
そのあと友人と5Fのカフェへ。


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「ブルガリ イル・カフェ」

5Fはインターナショナルブテイック・・ブルガリのお店の隣にカフェはあります。
高級感漂う店内・・・

私は ブルガリなのでアイスチョコレート(1000円)
友人はジュース(800円)
コーヒーは900円でした。
さすがにいいお値段。
店内にもチョコレートが販売されていますが
アイスチョコドリンク・・・濃厚でカカオの香りがして美味しかったです♪

アーティストの友人に いろんな悩みも聞いてもらって
楽しくて有意義なお出かけでした。



阪急百貨店に行かれることがあったら
井上画伯の不思議な世界をご覧になってくださいね。


『井上勝彦油彩展 -存在、その美のもとへー 第5回』

8月3日~9日(火)
阪急梅田本店 7F 美術画廊



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by soleil-gardener | 2016-08-04 22:21 | ★美術館の展覧会 | Comments(0)

◆『中西勝展』始まりました・・兵庫県立美術館

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今日は朝から雨・・・
庭のクリスマスローズももう満開ですが 雨でびちゃびちゃです。

これは我が家で唯一のウィッチフォードの植木鉢。
とても粗末には扱えません。
このクリスマスローズを植え替えるのもそ~~と そ~と・・
東京の友人 Sさんからのプレゼント・・・大切に使っています。



さて この雨の中 朝から兵庫県立美術館へ行っていました。

今日から始まった『中西勝展 画業と生涯を偲んで』の
開会式の招待状が届いたので 参加していました。



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兵庫県知事を迎えての開会式・・蓑(みの)館長のご挨拶です。


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中西勝から兵庫県に寄贈された50点の作品の中から17点と
美術館が所蔵する7点
それに東京国立近代美術館から貸し出された
中西勝が「安井賞」を受賞した『大地の聖母子』・・・の
25点が展示されています。

この『大地の聖母子』が見れるのが凄いですね。

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今日は大勢の人で賑わっていました。

中西勝が武蔵野美術大学時代の作品から
学徒動員で 辛い経験をした中国から復員した後の暗い色彩の作品
その後の抽象的な作品
5年に及ぶ世界一周旅行時代の作品
後半生のメルヘン溢れる作品・・・

・・と とても充実した内容です。


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以前の中西展の作品についてはこちらを→
中西勝画伯のお庭の記事はこちら→



『中西勝展 画業と生涯を偲んで』
3月19日~6月19日
兵庫県立美術館 常設1階展示場



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中西展と同時に 今日から常設展では 県美プレミアムⅠが始まり
『黒のひみつ』と題して
作品の中で黒はどんな役割を果たしているのか どんな意味を持つのか・・・
いろんな黒を楽しんで観ていきます。

私たちボランテイアの解説班は
毎週金・土・日曜日の13時から45分間 常設展のガイドツアーをしていますが
またこの解説原稿を作らないといけません。

県美は現在9000点以上の作品を所蔵していますが
それを年3回展示替えして
県美プレミアムとしてお客様にご覧いただいています。
その今年度の第1期が今日から始まりました。
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日々緊張感のない生活をしていますが
この展示替えになった時期だけは 急に「勉強しなければ!」
・・とスイッチが入ります・・・そう・・急に!!
机に座りPCに向かい・・唸りながら頭を絞りながら・・原稿を作り
45分にまとめていきます。
・・・で ずべて覚えます・・これが大変!

でも この1年に3回頭を絞る時期があることで
私の生活にも緊張と弛緩が生まれます。

そうそう・・・頑張ろう~♪






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by soleil-gardener | 2016-03-19 22:56 | ★美術館の展覧会 | Comments(0)

◆『小林且典・・・静物学』展・・芦屋シューレ

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昨日 芦屋に行ったついでに親王塚にあるギャラリー『芦屋シューレ』で
『小林且典 静物学』を見てきました。



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水差しやカップ 糸杉・・・小さなサイズのものが並んでいます。

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小さいけれど 一つ一つ存在感があります。

「手に取って見てくださいね・・」
・・と進められて 手にのせると ずっしりと重い!
鉄ではなく ブロンズだと分かります。


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磨かれたものや着色されたもの・・・


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粗削りなもの・・・素朴なもの・・・

ゆったり見ていると 時間がゆっくり流れるような暖かさがあります。

ブロンズなので これを磨くとピカピカの金色になります。
一番上の写真の金色の作品がそうです。
どの作品も裏(底)がピカピカで ネームが入っています。




兵庫県龍野市生まれの小林且典は 
東京芸大院卒業後イタリア留学中に魅せられた 
蝋で型を取る鋳造で日常生活の身近なものを表現してきた芸術家です。

以前 兵庫県立美術館でも 
注目作家紹介のチャンネル4で個展が開催されました。

木彫や 蝋型鋳造で制作したブロンズ・・また作者自身がカメラで撮った写真も
展示されていました。


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今回も 写真・・・ありました。


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作者自身で削ったレンズを使って写真を撮るそうです。
凄いですね~・・・

白い・・何とも言えない奥行き感と 
丸くて赤い・・何かの器?・・かけらのようなものに集中されて・・・
なにか じ~~と見入ってしまう写真でした。



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もちろんフィルムカメラで 印画紙もご自身で制作されるんだそうです。



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モノクロ写真で ゼラチンシルバープリントはよく聞きますが
これはプラチナプリントなんだそうです。

柔らかな光 微妙なグレーの濃淡・・・
じっと見ていると 細密画の版画のようです。

この用紙もご自身の制作です。

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小さな空間での展示ですが 作者の凝縮されたエッセンスが感じられました。




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芦屋シューレ・・・
大きなガラスドアを押すと 非日常の素敵な空間がありました。


この小林且典展は 私が行った昨日が最終日でした。
いつも行くのが遅くて・・・ご紹介してもお役に立てないですが・・・
次回は
3月5日(土)から『山村幸則展 芦屋体操第2』が始まります。





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by soleil-gardener | 2016-02-29 15:36 | ★美術館の展覧会 | Comments(0)

◆豊中市美術協会 工芸部会展

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今日は寒かった~~!
いつもならこの時期 天気予報の最低気温に敏感になって
軒下に取り込まないといけない植物に気を配っているはずが・・・
今日は最低気温 2℃だったんだ~・・と夜7時のニュースで驚く私。
バタバタしていて忘れていた自分にびっくり!

あら~~ リュウゼツランは大丈夫だった・・・でホッと・・・
霜が降りる前には必ず移動していたのです。
我が家のリュウゼツラン・・・もう抱えられないほどの大きさになったので 
春には移植しようと思っていますが あの葉先の棘・・・恐ろしい!



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今日は 12日から始まっている『豊中市美術協会 工芸部会展』に
受付当番で行ってきました。

昨年 豊中市美術展で会員推挙賞を頂いたので 私も美術協会員1年生。
初めての工芸部会展でした。


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会場入って正面に私の作品 展示されています。
一昨年 市長賞を頂いた作品です。


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工芸の部は 陶芸、彫金、木工、染色、織・・などなど
いろんなジャンルの作品があります。
・・・で 私の作品は・・・どのジャンルにも属さないので
ファブリックアートということになりました。



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一つ一つ見ていくと さすがに凄い!・・と思う作品ばかりです。
工芸って 『手仕事』・・その『技』ですね。

決して機械で量産されることのない人間の手が生み出す『表現力』・・・
伝統的な技法に 自分のエッセンスを加えて作り上げていく
その過程が素晴らしいと思います。
・・・と思って自分の作品を見ると・・・技がないので恥ずかしい・・・



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陶芸も どんな風に作るんだろ~・・と感心してばっかりでした。

これは色粘土を6層にして作っていくんだそうです・・凄いです。




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染色の作品もたくさんあって 細やかで美しい色彩でした。



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絶妙な色のバランス・・・・

この作品の染色の先生が 今日はワークショップをされました。



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樹脂顔料を使って 思い思いのデザインでミニテーブルセンターを作りました。


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みなさん ワイワイ・・・素敵なの作られていました。



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私も1人だけ空があって参加してみました。
初めての染色・・・難しかったけれど・・楽しい~!

いろんな刺激を受けた1日でした。


工芸部会展は 17日(日)16時まで 
豊中駅近の市民ギャラリーで開催していますので
お近くに来られた時はお立ち寄りくださいね。







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by soleil-gardener | 2016-01-14 23:06 | ★美術館の展覧会 | Comments(0)

◆『ルーシー・リー展』・・姫路市立美術館


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『う~~』・・と この綺麗なフォルムに唸ってしまいました。
高台が細くて不安定な感じがするほど なんだか緊張感があります。

ず~と見に行きたかった展覧会にやっと昨日行ってきました。

 姫路美術館で開催されている
『ルーシー・リー展ー調和の器・永遠の憧れー』です。



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1902年 オーストリア 
ウィーンの裕福なユダヤ人家庭に生まれたルーシーは、
陶芸家を志しさまざまな展覧会で活躍していきます。
20世紀初めのウィーンはマーラーやクリムト、エゴンシーレが活躍する
芸術の花開くころ・・そんな空気を吸ってルーシーは育ちます。

でも戦争がはじまり ナチスから逃れるためにイギリスへ亡命、 
そこで陶芸家として再スタートを切り 終生ロンドンで制作を続けました。

この写真は 80歳のころだそうです。
アトリエで制作中・・・その動画も見れましたが
品のある美しい清とした女性でした。


会場は撮影禁止なので 買った図録の写真を載せますね。


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白釉のドレッシング瓶(1950)
「O」はオイル、「V」はビネガー・・・可愛いです。
注ぎ口がほんの少しカーブがついて 胴体が緩やかなライン・・



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テイーセット(1950)

どれもシンプルで 今すぐでも食卓に馴染みそう・・・
テーブルウエア―を見ると やっぱり女性らしさに溢れています。

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これは陶製のボタンです。(1940年代)
ウイーンからイギリスへ移り住み 陶芸家として活動始めたけれど
戦争が深刻化して生活も貧しくなり始めました。
そんなころ
イギリスのファッション産業からの依頼でボタンの制作を始めます。
この経験のおかげで釉薬の知識が豊富になったそうです。


これがとっても可愛い
いろんな形 いろんな色・・見ていて飽きませんでした。

三宅一生が感銘を受けて これらから着想してデザインした・・
というエピソードでも知られているルーシー・リーのボタン!



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線文円筒花器(1968)

綺麗な形でした。
つる首の口の部分が広がって
青釉に 細い針で掻き落として細い線文様を入れています。
茶と白と青のコントラストも綺麗。

ルーシー・リーは 線文様を多く使っていますが
この細い線をどうやって掻き落とすんだろう・・・と不思議でした。
何本か針を並べた道具があるんだろうか・・と思ったりしましたが
その制作過程を映像で見ることができました。

なんとフリーハンドでした。

しかも 普通に・・・サササ~・・と!
上の花器の様に円周でも・・・
ちょっと曲がっても気にせず・・・
サササ~・・・
凄いわ!



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スパイラル文花器(1972)

2種類の土を混ぜないで 
ロクロで立ち上げながら螺旋模様を生み出していくんだそうです。
そんなことができるんだ!



こんな感じのつる首の花器がたくさん展示されていましたが
これは首のところで2分割して作って
あとで繫いでいくそうで その工程も映像で見れました。

ロクロで 胴体に首の部分をのせてくっつけていくんですが
ピッタリと同じ太さで合うんですね~・・これが!
凄いな~~




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黄釉線文鉢(1968)

凄い器・・・です。
穏やかな曲線 フォルムが宇宙的!
黄色とこげ茶のコントラストが素敵です。
微妙なカーブを付けたふちの部分に こげ茶の釉薬をかけることで
その線が浮き上がって 軽やかさと どっしりした温かさを感じます。

こげ茶の釉薬の部分を掻き落としていますが
細か~い線がクロスに入っています。
もう信じられない繊細さ!



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溶岩釉鉢(1970)

ルーシー・リーは釉薬をいろいろ研究して自分で生み出していきましたが
その特徴的なのがこの溶岩釉だそうです。

窯の中でいろんな変化が起こり 表面のデコボコが生まれます。



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緑釉鉢(1980)

ちょっと高台が高くなって たっぷりした鉢。
茶道のお茶碗のような感じです。

モスグリーンの釉薬にふちのブロンズ釉の雫が落ちそうで止まってる・・

1970年代後半には色鮮やかなグリーンやブルー
ピンクなどの釉薬を使うようになったそうです。




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ピンク線文様(1980)

私はこのピンクの器が見たかったんですが
ここでも「う~~ん!」と唸ってしまいました。

綺麗なピンク・・・ふちがブロンズ釉・・・
高台のところに細いブルーの線が入っています。
成形するときに 
土を細い金属の棒で掻き落として線模様を付けているそうです。

この器を一目見たら 女性が作ったとすぐにわかる・・・
そんな柔らかさと可愛らしさを感じます。

いいな~~♪

他にもフォルムの綺麗な鮮やかな色合いの作品がいっぱいで
見ごたえありました。


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会場の出口には ルーシー・リーと一緒に写真を撮れるスポットもありました。



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会場の姫路市立美術館はJR姫路駅から歩いて10分ほどの場所・・・
今話題の 改修で白くよみがえった姫路城のすぐそばにあります。


明治時代の赤レンガの建物で 旧陸軍の兵器庫だったそうです。
立派な建物です。



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広い芝生には10数点の屋外彫刻がありました。


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ケヤキの落ち葉が積もってフカフカ・・・
暖ったかそうに見えますが この日は風の強いめちゃ寒い日でした。


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帰り際 振り返ると美術館の後ろにお城が見えました。
美術館の屋根にのっかってるみたい・・・



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ランチは 駅近くの「柊」で穴子料理をいただきました。


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駅近でお茶したお店からもお城がくっきり見えました。
お城は姫路のシンボル!




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ルーシー・リーの図録・・・
正方形で小さめでとっても見やすいのです。

私が作陶するとき役立ってくれる・・・みたいなレベルではないのですが
見ていて心地よくなる器で溢れています。

大切な1冊になりそうです。



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憧れる器!






『ルーシー・リー展』
姫路市立美術館
12月24日まで開催しています。








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by soleil-gardener | 2015-12-18 23:35 | ★美術館の展覧会 | Comments(0)

◆『松谷武判の流れ』展・・・西宮大谷記念美術館


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「作品66 生命」1966年

西宮市大谷記念美術館で10日から始まった
『松谷武判の流れ』展に行ってきました。


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大谷記念美術館はR43の南 夙川のすぐ西 
阪神電車香枦園駅の南にあります。


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松谷武判(まつたにたけさだ)といえば・・・
具体美術協会・・・
1954年に画家 吉原治良が中心となって関西の若手芸術家で結成された会ですが その「具体」の一員で木工ボンドや鉛筆を使って新しい表現した画家です

『具体』の吉原のモットーは『人の真似をしない』ことでした。

なので・・
天井からつるしたロープにつかまってキャンバスの上を滑走して
そのスピード感で油絵の具を足で描いていく白髪一男や・・・

電球や蛍光灯にカラフルに色づけして電気をつけ
それをドレスにしてパホーマンスをする田中敦子など・・・

誰もしていないことを具体の画家たちはやっていきました。

ユニークで概念にとらわれない自由な表現やパフォーマンスをする集団でした。



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初日のオープ二ングトークを聞いたり映画を見たので
作品の作り方が分かってとても興味深かったんですが

松谷さんのこの作品も 
木工用ボンドをキャンバスに垂らしてドライヤーで伸ばしたり
扇風機で乾かしたりしながら 
細長いストローで膨らませて・・また乾かす・・そして形作っていくようです。
綺麗な洋ナシのように垂れ下がったフォルム 膨らみがが綺麗で
ボンドンなので透き通っています。

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松谷さんの初期の日本画時代


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1960年ごろ吉原に認められて独自の表現を発表した具体時代



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1966年 パリに留学した時ヘイタ―のアトリエで助手を務め
シルクスクリーンを学んだ版画時代



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そして巨大なキャンバスを(4Bだったか・・6Bだったか・・)の鉛筆で
塗りつぶしていく作品・・・黒の時代

・・と 松谷さんの初期から現在までの軌跡を見ることができる展覧会です。

この黒の作品を見ると 黒って一色じゃないんだと知らされます。

艶やかで凛として陰影があって強い光を放つようで・・
いろんな意味で深い作品だと思いました。


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オープニングトークの後 松谷さんのパフォーマンスもありました。
巨大な和紙・・紙・・の先にボンドを膨らませたものが付けられていますが・・

この正方形の紙はもともと白で 鉛筆で黒く塗りつぶされたものです。
下に付けられた膨らんだボンドも鉛筆で塗られています。


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その先を針で突いて墨が流れ出る・・・ポタッ・・・ポタッ・・・


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仕組みは 後ろに墨の袋が取りつけられていました。

松谷さんは「何でも聞いてくださいね」と とても気さくで優しい方でした。
こんな奇抜なユニークな作品を生み出す方のように見えなくて・・・
でもその奥には 黒い作品で見た強い光のようなものを感じました。


松谷さんは 今はフランスに住み活躍されて
国際的な賞も多く受賞されている芸術家です。

この秋 現代アートのお好きな方は是非お出かけください。
イベントもいろいろあるようです。



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大谷美術館といえばお庭が綺麗なことでも有名です。

その日本庭園を散策すると いろんな植物がよく手入れされていて
季節を感じられて気持ちがいいのです。

そしてそこには屋外の作品も数多くあります。

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岡本太郎 「午後の日」 



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山口牧生の作品が3点・・
これは作品名が分かりませんでした
黒御影石のようで彫り方や磨き方がいろいろで面白い

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「作品」
切株のようで 周りの植物とよく合って年月を感じさせます

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「いとけなきものの舟」
とぐさの中にシンプルな形の舟・・
なんだか寂しい雰囲気すら感じます。


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これは津高和一の作品 


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本永定正の作品も3点・・・
「あかからだんだん」

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「しろからだんだん」


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そして・・「くるくるグリーン」

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綺麗なお庭を奥まで行くと 楽しい作品を見つけました!



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誰の作品でしょう・・!
大きなクヌギの木の下のベンチで見つけました。

太っちょドングリの帽子が並んでいます。
お母さんと子どもが遊んでいたんでしょうか・・・
綺麗な落ち葉が小さく切って入れられていました。

これを見ると どの作品よりも楽しさが伝わってきます。
芸術作品って日常から生まれるんだ!




松谷武判の流れ
2015年10月10日~12月6日まで
西宮大谷記念美術館
休館日:水曜日
西宮市中浜町4番38号
Tel 0798-33-0164
駐車場は15台あります



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by soleil-gardener | 2015-10-12 23:30 | ★美術館の展覧会 | Comments(0)

◆雨・・そして『泉 茂の版画紀行』展へ


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今日は朝から大雨・・・朝起きて・・ビックリです。
最近蒸し暑い日が続ていたので 晴れるものだと油断していました。

出かけていて 帰ってくるとみんなびしょ濡れでした。
 ERのバラ ラジオタイムス・・・昨日蕾だったのにすぐに開きます。
雨粒が重そうに・・・
枝垂れていました



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ダリア 黒蝶もまだまだ元気に咲いていますが
花びらにもたっぷり水分を含んで・・・
でも茎がしっかりしてるんでしょうね・・
この前の台風でも重みで折れることはありませんでした。



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ミニトマトも瑞々しくて・・なんだか美味しそう!

雨が続くと収穫時期を逃して皮がパリンと割れているのもありました。




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カンナ ダーバンの葉っぱにもいっぱいの雨粒・・・
キラキラしていて綺麗!

・・こんな時はマクロレンズがほしくなります。
・・・以前持っていたコンパクトマクロレンズが壊れて・・・ショック!




今日は朝早くから兵庫県立美術館のボランテイア活動で神戸に行っていました。
帰りに行きたいと思っていた『泉 茂の版画紀行』展に行ってきました。

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この展覧会は兵庫県立美術館の北・・・ 
阪神電車岩屋駅のすぐそばにあるBBプラザ美術館で開催されています。
小さな美術館ですが
なかなかいい展覧会をしています。



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この「青と白のストロークシリーズ」は油絵ですが
それ以外は版画で80点余りが展示されています。

この青と白の作品 いい色合いでした。



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「深夜のセロ弾き」 1954(32歳)エッチング・アクアチント

戦後関西現代美術界の中心的存在だった泉 茂(1922~1995)の
没後20年にちなんだ展覧会です。

泉 茂は大正11年大阪に生まれます。
大阪市立工芸学校図案科を卒業後大丸百貨店宣伝課で働き

戦後、瑛久らと前衛美術団体「デモクラート美術家協会」の結成に参加し
独学で版画を学びます。


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「インディアン」1956(34歳) リトグラフ


その後1959年 37歳の時ニューヨークやパリへ渡り活躍、
版画から油絵と移行して作風が変わっていきます。


「青と白のストロークシリーズ」はこのころ描かれたものです。

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書道の文字のような単純な形をダイナミックな筆使いで描かれていますが
実は紙に筆で一気に書いた後 色の濃淡から筆あとに至るまで
キャンバスに忠実に拡大して描いたんだそうです。



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帰国後は抽象的で幾何学的な作品に変化していきます。

色使いも綺麗で形も面白くて私はこのころの作品が大好きです。




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1996年に伊丹市立美術館で開催された『泉 茂展』を観ましたが
これはその時の図録です。


この時は 泉 茂の初期から晩年までの作品が展示されていて
その画業がよくわかったんですが・・・
以下はこの図録の中の作品です。

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「逃げたスペード」 1988年(66歳)アクリル

泉 茂は73歳で亡くなりますから これはもう晩年の作品です。
でも とても発想が柔らかくて綺麗な色合い・・それに形が面白い・・・
トランプの周りは 雲からイメージした形です。
その雲の形が重なるようで重ならない・・・配置と色合いがすごいですね。



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「雲形」 1994年(72歳) アクリル

これがその雲を花のような雰囲気で描いています
・・・亡くなる前年の作品です。

若々しくて軽やかで見ていて楽しくなってきます。

この2点の作品とも まず方眼紙に下絵を描いて
それを拡大してキャンバスに描き
それからアクリルで塗っていくのだそうです。

私はこの晩年の作品を見て
当時自分の作品つくりにヒントを得たことを思い出します。

なので 泉 茂・・と聞くとやっぱり観ずにはおれなくなります。





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BBプラザ美術館はBBプラザというビルの2階にありますが
全面ガラス張りでとてもきれいな建物です。
中には美味しいレストランもありましたが
残念ながら今日は定休日でした。

私は兵庫県立美術館へ行くとき 

この建物の前を大急ぎで歩いて通り過ぎるので
中は優雅なんだ・・と改めて思いました。

(何度も入ってるんですが・・)


展覧会は8月16日まで開催していますので 
近くを通られたら 是非 ガラス戸を押して入ってみてください。





BBプラザ美術館
神戸市灘区岩屋中町4-2-7 BBプラザ2F
078-802-9286
10:00~18:00
休館日:毎週月曜日
・入館料は一般300円 65歳以上の方は半額
駐車場は建物の東側に地下通車上があります。
7:00~20:00 30分100円(最大600円)




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by soleil-gardener | 2015-07-22 22:14 | ★美術館の展覧会 | Comments(0)

◆大きな花たち & 『中西勝展』


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今年はアナベルがたくさん・・・そして大きな花が咲きました。
長く咲いてくれて・・・
今日庭で摘んできたアナベルは もうライムグリーンに変化しています。

どんな時も綺麗・・だよ!





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ホリホック シャモイスローズは
どんどん上の方に移って咲いています。

ヒラヒラ・・・バレーのチュチュみたい・・・
長い花びらがフリルのようになってるみたいに見えるけれど
細い花びらがいっぱい集まって咲いています。
ちょっと帽子みたい・・・

こんな飾りを籐のバッグに付けれたらいいのにな・・



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レースフラワーは まだ蕾ですがどんどん広がってきました。
一つ一つに小さな小さな花が集まって・・・
すごい!

私は作品つくりで
このレースフラワーをモチーフにデザインして刺繍したことを思い出しました。




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ダリア 黒蝶も外側の花びらが開いてきました。
大きいわ~~
綺麗な色!
ダイナミック!



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そしてアガパンサス
庭のあちこちでにょきっと背を伸ばして咲き出しました。

涼しげなブルー・・・
これもたくさんの花が集まって パ~~と華やか・・・


庭が賑やかになってきました。





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昨日神戸に行ったので神戸ゆかりの美術館で開催されている
『中西 勝』展に行ってきました。




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神戸ゆかりの美術館は六甲アイランドにあって
神戸ファッション美術館も併設されています。


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私が中西勝を知ったのは兵庫県立美術館が収蔵しているこの作品でした。
『日本アクロバット』(32歳)

昨年常設展に展示されて 私もボランテイアで解説しましたが
赤や白、黒やブルーなど激しい色彩で 
なんだかおどろおどろしい雰囲気の作品でした。

戦後(昭和31年)に描かれた作品で 
中央には白いボールに逆立ちして乗っているピエロのような人がいたり
空中ブランコのように飛んでいたり
下の方には人が倒れていたり 手や足だけ出ていたり
動物がいたり・・・

戦後の日本をサーカスに例えて 
アクロバットをしているように
とても危うい状態だと警告しているんでしょうか・・・
ドキッとする作品でした。



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『雨後』23歳


中西は大阪で生まれ 帝国美術学校(現武蔵野美術大学)で学びます。
20歳の時学徒動員で戦場に赴き 
2年間の中国大陸での厳しい軍隊生活を体験しました。
「悲惨な戦争体験から大きな影響を受けた・・」と語っているように
その後の画風が大きく変化していったそうです。


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『大地の聖母子』 47歳

戦後 25歳の時 神戸の中学校の美術教師に着任 
教師をしながら絵を描いていきました。

41歳の時には奥さんの運転で4年半に及ぶ世界一周の旅に出ます。
なんと20数か国を訪れたそうです。

メキシコやモロッコなどでは土俗的な文化に触れて
濃厚な色彩で力強い作品を生み出していくようになります。

帰国後 この『大地の聖母子』を制作して安井賞を受賞しました。



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『卵と老人』 51歳




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『モロッコの畫市』 55歳


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『棲まう』 56歳

落ち着いた色彩で 原始的で素朴な作品を生み出しました。


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『彩華』 67歳

そして 画風がまた変わり 華やかで軽やかになっていきます。
民族的な雰囲気なのに なぜか軽やかで色彩も明るい



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『天舞花舞』(一部) 69歳

晩年の作品ですが 明るくて夢があります。

『かみさんが庭で綺麗綺麗!・・と言うので行ってみると
花が綺麗!・・と言うんです。
・・・そう 花を(描くのを)忘れてたんですね』
・・・と中西が書いているように
画面が花でいっぱい・・・可愛らしさも感じてしまいます。

でも底に流れるのは 大地を踏みしめる人たちの生命への賛歌・・・
人間愛・・・



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この展覧会は 神戸市に50点の作品を寄贈した記念の展覧会だそうです。
なので図録がなくて残念!

以前 神戸市小磯記念美術館で開催された個展の図録から
作品の写真を撮りました。

この展覧会の会期中 5月に中西画伯は亡くなられました。

人生のいろんな転機で画風が変わっていきますが
そこにず~と感じられるのは 人びとへの温かいまなざしでした。
つねづね中西画伯は「芸術家である前にまず人間でありたい』
・・・と語っていたそうです

ず~と眺めていると心の奥に届く作品でした。


中西画伯のご冥福を心からお祈りいたします。



今回 寄贈された50点の作品が展示されていますが
初期から晩年まで中西勝の変化が見て取れる
とても見ごたえのある展覧会でした。



7月12日(日)まで
神戸ゆかりの美術館
神戸市の施設なので入場料が200円とお安いのにびっくりしました。
駐車場もあります。

別室では「神戸ゆかりの芸術家たちⅠ」と題して
25点の作品が展示されていました。
(林重義、関口俊吾、田中徳喜、角野判治郎、青木一夫、田村孝之介)








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by soleil-gardener | 2015-06-22 18:06 | ★美術館の展覧会 | Comments(2)

◆『堀文子 [一所不住・旅] 』展

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アイスバーグ・・・
1輪開いただけで甘い香りが漂います。
本当に幸せな気持ち・・・


でも・・
夜 幸せじゃないことが起こりました。
バラがどんどん咲き出したのでその様子をカメラに収めて
いざPCへ保存したつもりが保存できていなくて・・
いつもなら また明日撮ればいいわ~・・と思うのですが
今日しか撮れないキャリエールの姿が消えてしまったので
幸せじゃない・・ショックでした。
明日もう撮れない・・・



・・で 今日はアイスバーグの写真1枚しかありません。
100枚以上撮ったんですが・・



なので 昨日久しぶりにボランティアで兵庫県立美術館へ行ったので
いま 開催されている堀文子展をご紹介します。


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昨日は兵庫県立美術館の「美術館の日」で
多くの方が来館されていました。
いろんなイベントがあるのでボランティアも大忙し!




『堀文子 [一所不住・旅] 展』

堀文子は1918(大正7)年 東京に生まれ
現在97歳の日本画家です。
画業80年・・・凄いです。

初期の作品から最新作まで
なんと130点も展示されていて見ごたえがありました。



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「月と猫」   1950年頃 32歳ごろの作品



堀文子は女性も自立すべきだという母親の影響で美術家を志し
女子美術専門学校(現・女子美術大学)で日本画を学びました。

初期のころから自然をテーマに独自の手法で表現していきます。



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「夏」   1967年 49歳

ヨーロッパなどを旅したことで より独創的な作品を描くようになりました。
そして「ものを創る人間は都市に住んではいけない」・・と感じて
49歳の時 大磯に引っ越します。
そこで周囲の自然を大胆に表現するようになってきます。




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「冬野の詩」   1988年 70歳


61歳の時軽井沢で 浅間山が正面に見えるアトリエに移り
雄大な自然を繊細なタッチで描いていきました。



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「トスカーナの花野」  1990年 72歳

68歳の時にはイタリア トスカーナ地方にアトリエを持ち
5年間制作し 色鮮やかな作品を描いていきます。





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「アフガンの王女」   2003年 85歳

この作品はみなさんTVでご覧になったことがあると思うんですが・・・
「徹子の部屋」のバックに掛けてある絵です。

黒柳徹子さんの 
ユニセフ親善大使としてアフガンでの活躍を絵にしたそうです。
金をバックに青がとっても印象的な作品でした。

74歳でイタリアアトリエを引き払った後
世界各地を旅してそこでの驚きや発見を作品に残しました。




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「幼生達の集い」  2008年 90歳

83歳で病に倒れますが
奇跡的に回復したのちは微生物や身近な昆虫などを
新しい技法で表現していきます。







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堀文子は絵本や童話の挿絵なども多く手がけました。

とってもメルヘン・・でした。




観ていて本当に不思議でした。
これら全てが一人の画家が描いたものだろうか・・・と。

人生の転機や住まいの変化でどんどん描き方が変化していきます。

大胆だったり繊細だったり それに色使いも・・・
日本画じゃないような雰囲気の絵もたくさんありました。


新しいことへの挑戦で これだけ画風を変えていくことに
凄いエネルギーを感じました。


テーマの[一所不住・旅]とは
一つのところにとどまると 驚きや感動から遠ざかっていく・・
その状態を恐れるので常に新しい状態に身を置くのだそうです。




堀文子の言葉が 展示室の壁面に書かれているのですが
この言葉が印象的でした。


『私は 人生の折り返し地点は50歳
そこからは 残る時間を人にゆずらず
自分の決めた目的に向かって進むしかないと思いました』





『堀文子 [一所不住・旅] 展』は
兵庫県立美術館で6月7日まで開催されています。





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by soleil-gardener | 2015-04-28 00:36 | ★美術館の展覧会 | Comments(4)

◆『だまし絵展Ⅱ』

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昨日はいいお天気だったのに
庭で遊ぼうと思っていた今日は朝から雨でした。
レンガも少し買い足して
今日で裏庭の改造が終了できる・・と思っていたのに・・・
恨めしい雨です。


お天気の良かった昨日は
兵庫県立美術館の解説ツアーのボランティアをしていました。
常設展の解説ガイドツアー・・・
緊張の45分間が無事終了したあとは
展示替えのある次回の常設展
(県美プレミアム)のレクチャーがありました。

来年 2015年1月17日は
阪神淡路大震災から20年の節目となるので
11月22日から始まる常設展(県美プレミアム)は
震災をテーマにした作品が展示されます。

自然の脅威を表現した作品や
地震が起こった時の美術館・・・転倒して壊れた作品の修復や
その時の美術館の活動・・・など
震災と美術 震災と美術館・・という
いつもの常設展とは違った角度から作品が展示されるそうです。
とても見ごたえのあるものになりそうですが
またまた その解説原稿を作る勉強を始めないといけないので
頭が・・・パンクしそ~~(笑)





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今兵庫県立美術館では『だまし絵展Ⅱ』が開催しています。
すごい人気で 休日はチケットを買うのも長蛇の列で
会場もとても混んでいます。

「Ⅱ」ということは 「Ⅰ」がありました。
5年程前ですがだまし絵展があって その時も大賑わいでしたが
今回は 映像などが増えて 
また前回と違った展覧会になっています。

人間の眼の錯覚・・一瞬でも「本物」と思わせる巨匠たちの技巧
・・・凄いですね。



上の写真は『ジュゼッペ・アルチンボルド の《司書》 』ですが
だまし絵といえばアルチンボルド!



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司書というだけにほとんど「本」で人を表現しています。
頭はパラパラ・・と本が開いていて
腕も体も本・・・指は本のしおり 
髭は本の埃を落とすはたきです。
本で構成されていても 一瞬人と間違えます・・・
 アルチンボルドは 前回のブドウや果物で出来た人物も
激しくだまされて面白かった・・・




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ヴィック・ムニーズの
『自画像 悲しすぎて話せない』ですが・・・ 





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いろんなカラフルで楽しいおもちゃで構成されています。




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クリストフェル・ピアーソン『鷹狩道具のある壁龕』
壁のくぼみの中に籠があるように見えますが・・・・
平面です。




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これは面白かった~!
ワイヤーをねじっただけのように見えますが・・・
光を当てる角度を変えるとトカゲが壁に移ります。
えっ!・・・どうして~?


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エヴァン・ペニー 『引き伸ばされた女 #2』

これはほんと面白かった~~!

高さ3mほどあって まず巨大なことに驚きます。
凄い存在感です。
そして見上げたり 横から見たり 斜めから・・・・と
見る角度によってまるで別のものに見えてきます。

今まで平面でのだまし絵だったけれど
これは3次元のだまし絵(彫刻)・・・




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美術館のエントランスには 
横2~3m縦1mほどのパネルが壁面にかけてあります。
(誰の作品だったのか・・・失念・・)

グニャグ二ャしていてなんだかわからないけれど・・・



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横から見ると・・・
女性や字が見えます。

ほかにも

ダリ、マグリット、それにエッシャーに作品も・・
だまし絵の巨匠の作品が満載です。


もう・・何度もだまされてしまった!!

見ごたえありますが・・・混んでます!



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同時に開催されていた『木梨憲武展×20years』は
2~3週間前に観たんですが面白い展覧会でした。

パリで風景画を描くというバラエティー番組の企画をきっかけに
絵を本格的に描き始めたというとんねるずの木梨憲武さんが
書き溜めた20年間の作品 300点を展示しています。


色が満載でカラフルでごちゃごちゃしがちなのに 
でも喧嘩していなくて・・・
これはなんだろ~・・と思いながら・・・
ほんと自由な発想と大胆な色彩・・
その中にどっぷり浸かって木梨ワールドにワープした感じでした。

展示のレイアウトも 枠にはまっていなくて自由~~
こんなに自由でいいんだ~・・とさえ思ったのでした。

パリの街をサインペンで描いた「セーヌ川」は思っていた以上に
大きな作品でしっかり描かれていて(ごめんなさい~い!)
彩色したものと2点を並べて展示してありました。

お花のモチーフの作品もたくさんあって
色使いが楽しい!

最後には 明るく優しいお人柄を感じた展覧会でした。


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ポスターを買って さっそく壁に掛けました。
私の好きなアメリカの黒人画家バスキアの
絵の雰囲気に似ていたので即買でした。




でも・・この木梨憲武展は今日で終了でした。
だまし絵展は12月28日まで開催しています。






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by soleil-gardener | 2014-11-09 17:16 | ★美術館の展覧会 | Comments(2)